腰が原因ではない腰痛とは!?

症状について

みなさんこんにちは!

以前のブログで「痛い場所にマッサージや電気をかけても治らないですよ」という内容を書きましたが、具体的にはどういうこと?と思う方がほとんどだと思います。本日は症例をもとにしながら、わかりやすくご説明させていただきます。

 

長年腰痛で苦しんでおられるAさん

今までマッサージ、電気、骨盤矯正などいろんな治療を受けましたが改善がみられず。最近ではあるくのもつらいほどの痛みで来院されました。

お話を聞くと、普段腰に負担がかかる動作や特になく、捻ったりぶつけたりした覚えもないとのことでした。

 

ではAさんの腰痛の原因は何だろうか!?

 

 

答えは「腎臓」でした

 

 

Aさんの場合、普段からお酒を飲みすぎてしまったり、味が濃いものを好んで食べたりと、食生活にみだれがありました。腎臓の負担が腰痛の原因になっていたのです。

 

 

ではなぜ腎臓に負担がかかると腰痛につながってしまうのか。

 

腎臓の働きの1つに

体の老廃物を体の外に追い出す

という機能があります。

血液をろ過して、老廃物や塩分を尿として外にだす。という働きを腎臓は行っているのですが、塩分を取りすぎてしまうとこの働きが活発になりすぎてしまい腎臓に疲労が溜まってしまいます。

※腎臓に負担をかける要因は他にもたくさんありますが、1つの例として説明します。

負担がかかり、機能が低下してしまった腎臓は重くなってしまいどんどん下垂してしまいます。

 

そして腎臓の真下にある筋肉というのが

大腰筋」です

腎臓と大腰筋は内臓をつつむ膜「腎筋膜」でつながっているのですが、この膜のつながりが腰痛と大きく関係しています。

まず、腎臓が重くなり下垂するとすぐ真下にある「大腰筋」が前方に押し出されるような形になります。

この段階で腎臓の重さによる筋肉への負担が腰の痛みにつながる場合が多くあります。

 

大腰筋が前に押し出されてしまうと、腰が前方に反った形いわゆる「反り腰」と呼ばれる状態になります。

反り腰になってしまうと、今度は体全体の歪みが出でしまい腰以外の問題も出てきてしまうのですが、そのお話はまた別の内容で紹介しますね。

 

壁の前に立って、背中を壁につけたときに腰に隙間が空いてしまう方は、腎臓が下垂している可能性が高いので注意が必要です。

 

また大腰筋の起始部と腎臓の位置は共に12番目の胸椎にあるため、お互いの影響を受けやすいという点も関連してきます。

 

このようにAさんの場合、原因が腰ではなく腎臓の重さにありました。

これではいくら腰の筋肉自体に電気やマッサージをしても、上からくる腎臓の負担を取り除かなければ腰の痛みは改善されませんよね?

 

痛む場所は原因ではない。                まさにその通りですね(*^^*)

 

今回は腎臓の例を紹介しましたが、実際の痛みは診て、触って、動かしてみないと原因はわかりません。

 

もし、いま食生活が乱れががちで、反り腰で腎臓にダメージがありそうだなぁという方はセルフケアの方法がありますので、やってみてください。

まずは

温めること  

すごく単純なことですが、冷えは内臓負担の大きな要因になります。腎臓の場合、背中の肋骨の終わりの辺りにホッカイロや蒸しタオルで冷えを解消しましょう。

 

次に

水分補給

1日に必要な水分量は                   (体重×30ml)です。

※内臓に負担のある方は                      (体重×50ml)必要です

 

特別なことをしなくても温めることと水分補給をしっかりすれば、内臓の負担が軽減されます。もちろん食生活の乱れを改善するのも大切ですよ!

 

 

 

コメント