本日の記事はこれからスポーツもオフシーズンとなり、体力作りや筋トレメニューが増えてくる頃に一度考えていただきたい内容となっています。
特に部活動をがんばる中学生、高校生の方はぜひ読んでください!
部活動でスポーツをしていた人であれば、冬の過酷な基礎トレーニングの経験はあると思います。
その冬のトレーニングでよく出てくるのが
ウエイトトレーニング!!!
きつい筋トレメニューをこなした後の筋肉痛こそ体が強くなる証だ!
毎日やれば筋肉も増えて、より強いアクションが起こせる!
と思いますよね?
でもせっかくきついトレーニングでつけたその筋肉が、あなたのスポーツでの動きに制限をかけてしまっているかもしれません…
その筋肉は活きた筋肉か!?
バレーボールをやっているC君を例に、活きた筋肉とは何かを説明していきたいと思います。
C君は強豪校のバレーボール部で、冬のオフシーズンにコーチの指導のもと毎日3時間ウエイトトレーニングをしていました。
C君はより強いスパイクを打つために胸周りの筋肉と、太ももの筋肉鍛えてジャンプ力を強化するためにコーチから渡されたメニュー通りベンチプレスを中心に、じっくりと比較的遅い動きで筋肉鍛えることにしました。
冬の間の約3ヶ月のトレーニングの成果が出て、胸や腕、太ももの筋肉は太くなり体もがっちりと安定感が出てきました。
厳しい冬が終わり、いざシーズンの始まりです!
冬の筋トレの成果を発揮するために、C君は練習を始めました。
するとなぜかジャンプの高さが低くなり、スパイクも自分の感覚がつかめず大スランプに陥ってしまったのです。
筋肉が強化され、パフォーマンスが向上するかと思われたC君がスランプに陥ってしまったのはなぜでしょうか?
ボディビルダーのような筋肉はスポーツにいかすことはできない?
実際に部活動をがんばる学生に筋トレメニューの内容を聞いてみると
ベンチプレスで胸や腕の筋肉をひたすら鍛えたり、太ももに重りをのせて鍛えたりと、ゆっくりと筋肉に負荷をかけたトレーニングをしていることが多いです。
この方法で筋肉をつけた場合、実際のスポーツの動きで活かせるか?
というのが問題なのですが
筋肉を太くするために、ゆっくりとウエイトトレーニングをすることはよくボディビルダーが筋肉を大きく見せるために行うトレーニングの一つです。
ボディビルダーがウエイトトレーニングをする目的は、筋肉を肥大化させることにあります。
この場合のトレーニングでは、ひとつの筋肉に繰り返し負荷をかけ続け筋肉の繊維一つ一つを太くしていくのですが、この方法で筋量を増やした場合「瞬発力」という点において大きく欠けてしまいます。
例えばバレーボールのジャンプ力を上げるために、太ももをウエイトトレーニングで鍛えたとします。
ジャンプの動きはそもそも太ももだけではなく、お尻から足の裏、ふくらはぎの動きの繋がりで行う動作です。
しかしゆっくりとした動きで鍛えて重くなった太ももは、他の筋肉の動きに制限をかけてしまいます。
結果的に太ももを鍛えたせいで、ジャンプが出来なくなるという結果を招いてしまうのです。
スパイクを打つ動作も同様です。
スポーツにおいて瞬発力というはかなり重要となります。
冬の間、体を強くするためにウエイトトレーニングや、がむしゃらな筋トレを中心に行うことはおすすめできません。
無駄につけた筋肉は、体を重くしたり、体に負担をかけてしまう場合があります。
間違ったウエイトトレーニングなどで大きくなった筋肉は、スポーツに活かすことができない見せかけの筋肉になることが多いのです。
イチロー選手は
筋肉を大きくしすぎると、それを支える関節や腱などに負担がかかり故障しやすくなると考えてウエイトトレーニングなどの筋トレはしないそうです。
最終的に一番大切なのは、そのスポーツで行う動作を正しいフォームで行うことで、そのシンプルな練習がパフォーマンスにつながると言っています。
実際にそのスポーツで行う動作に負荷をかけながら行うトレーニングがおすすめです。
詳しいトレーニングの方法は、次回以降掲載していこうと思います。
今回この記事を書いたのは
・間違ったウエイトトレーニングはパフォーマンスの低下につながる
・今回の内容のようなトレーニングをしている場合が意外に多い
・怪我の原因につながる恐れがある
・このようなトレーニングをコーチがやらせている場合もある
など重要な問題につながるもので、これからのオフシーズンに向けて知っていてほしいと思い書きました。
筋トレすること自体はとても大切なことなのですが、自分の弱点を知りながら行うことでよりよい効果が期待できます。
正しいトレーニングでこれからのオフシーズンを有意義なものにしましょう。
部活動でよくある
「今日は体育館も外も使えないから、1日がっつり筋トレだぁ」
などと言って、体に疲労をためるなら帰宅してゆっくり休んだ方がいいかもしれませんよ( ̄ー ̄)笑
筋トレは疲労を回復させる時間も重要になります。
自分に合った無理のないトレーニングが大切です。
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