以前のブログの内容で肺と「横隔膜」について紹介しましたが、今回はその横隔膜について詳しく紹介していきます。
「横隔膜」というと、どんなイメージがありますか?
よく聞くのが、しゃっくりは横隔膜の痙攣で起こるというもの。
一般的に横隔膜=しゃっくりのイメージが強いのでは?
実際にしゃっくりは、横隔膜が迷走神経、横隔神経という神経の刺激によって起こされるのですが、今回はこの話は置いておきます(-ω-)/
横隔膜は呼吸に関連しています
横隔膜は胸腔と腹腔の境にある膜のことで
胸骨、肋骨、腰椎に付着部をもちます。
役割としては、肺の動きの補助的な役割や胸部と腹部にある臓器を真ん中で仕切って移動しないようにするといったものがあります。
呼吸時の横隔膜の動き
横隔膜は吸気時(息を吸う時)に下にさがり、呼気時(息を吐くとき)に肺の方向に上がる様な動きをしています。
人間は呼吸筋や横隔膜、肺をバランスよく使い胸腔の圧を変化させながら、呼吸をしています。

※画像引用
横隔膜は人間が呼吸をするたびにこの上下運動を繰り返しています。
今回注目するのは横隔膜が付着する腰椎
横隔膜の付着する場所のひとつに腰椎があります。
画像のように横隔膜は腰椎の1~4番目に付着しています。
人間が呼吸をして横隔膜が上下運動をするたびに、腰椎が引っ張られるようになるのですが、
問題は一日に引っ張られる数なんです。
こんなデータがあります。
成人の1分間の呼吸の回数が約16~20回
60分(1時間)で960回
960回×24時間で 23040回
実に腰椎は、一日23.040回
横隔膜に引っ張られているんです。
単純に、一日何かに二万回以上腰が引っ張られることを想像してみてください。
これはやばいですよね( ゚Д゚)!?
さらに横隔膜に負担がかかり膜が固くなってしまうと、一回一回の引っ張りの力が強くなり、より強力な力で腰が引っ張られます。
横隔膜を固くする要因は?
・ストレスなどでの緊張
ストレスにより、横隔膜を支配する神経の流れが悪くなると横隔膜の固さに繋がります。
・呼吸方法
正しい呼吸方法は、鼻で息を吸って口で吐くです。このときお腹を膨らませるイメージが大切です。呼吸方法が間違っていると、呼吸筋を使うことができなくなるため筋肉が硬くなりやすくなります。
・猫背
スマホ操作やデスクワークでの前屈みの姿勢が続くと、横隔膜を固くしてしまいます。胸を開くストレッチが大切です。
横隔膜の硬い人は
背中を反らす動きに制限がかかります。
この動きがきつい人は要注意。
横隔膜の他にもお腹側の問題で腰痛を引き起こすことも少なくありません。
正しい呼吸方法を実践するだけでも、腰痛の予防になることがあります。
お腹に力を入れるイメージで正しい呼吸法を心掛けましょう。
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