恐怖の合宿 食べ過ぎ注意

その他の症状

 

 

部活をがんばる学生のみなさん!

もうすぐ冬休みに入り、遠征や合宿のシーズンですね!

今日は実際の症例から、合宿中の食事についての記事を書いていこうと思います。

 

 

食べれば食べるだけ筋力がつく?

 

Kさん 剣道部の2年生の患者さんです。

 

Kさんは中学時代から剣道の経験があり、高校一年の冬初めての合宿に参加しました。

 

この合宿で、体を強化して筋力をつけることを目標にトレーニングに励みました。

 

Kさんはもともと量を食べる方ではなく、顧問の先生や先輩から

筋力をつけたいなら食べろ!

と言われ、自分の分を食べたあとさらに余ったおかずと、どんぶりで米を三杯食べさせられ、きついながらも筋肉をつけるためと先生を信じて食べたそうです。

 

3日間の合宿で、毎食かなりの量を食べたKさんはなんとか乗り切り合宿を終えました。

 

合宿が終わり、通常の練習が始まったころKさんは体の異変を感じました。

 

肩や腕、膝まわりなど今まで感じたことのない筋肉の固まりを感じ、思うような動きができなくなったそうです。

 

 

食べ過ぎたことだ何が起きた?

 

筋力をつけたくてかなりの量を食べたことにより

胆嚢

小腸

大腸

 

などの消化器系といわれる臓器にダメージを与えてしまいます。

 

消化器系にはダメージが加わると、固くなってしまうつながりのある筋肉があるのです。

 

胆嚢→膝窩筋

膝の曲げ伸ばし運動に影響が出ます

 

胃→大胸筋、斜角筋、上腕二頭筋、円回内筋、回外筋、母指対立筋

胸~上腕、前腕にかけて固くなるので、腕をつかう動作が固くなります

 

小腸→大腿四頭筋、腹筋、内腹斜筋、外腹斜筋

ジャンプや走る動作に悪い影響が出ます

 

大腸→大腿筋膜張筋

走る際のバランスの崩れが起こる可能性があります

 

このように食べて筋肉をつけるつもりが、逆にスポーツに必要な筋肉を固くしてしまい、パフォーマンスの低下につながってしまうということがあるのです。

 

 

たしかにしっかりと食べて筋肉をつけることはとても重要なのですが、バランスを考えずに食べまくれば筋肉がつく訳ではありません。

たとえ運動後であっても食べ過ぎたことで内臓の負担に繋がるということがあるのです。

 

合宿中は根性をつけるという意味で食べさせられることもあるようですが、本当にこの冬に成果を出したいのであれば、食事もトレーニングの一貫だと思いバランスを考えながら食べてみてください。

 

これから合宿を控えている学生さんも注意ですよ!

 

 

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