本日は肩こりの原因のひとつである筋肉
「肩甲挙筋」
について肩こりとの関連や緊張することで起こる症状、ストレッチ方法などを説明していきます。
肩甲挙筋
あまり耳にしたことはない筋肉だとは思いますが、肩甲骨を支える大事な筋肉になります。
肩甲挙筋は頚椎の横突起という部分から肩甲骨の一番上の上角という部分に着く筋肉です。
その名の通り「肩甲骨を上に引き上げる」筋肉です。
よくサッカーの試合で、選手が判定に納得がいかない時にこんなポーズをしますよね?
このときに肩(肩甲骨)を上げている筋肉がまさに
「肩甲挙筋」です。
テレビなどでサッカーの試合を観て、もしこのポーズをしている選手がいたら、肩甲挙筋つかってるやん!
と思ってください 笑
そしてこの「肩甲挙筋」は比較的繊維が細く、筋肉疲労を起こしやすい部位でもあり、肩こりのつらい症状に関連をもちます。
以前「五十肩」の原因のひとつとして説明した、菱形筋と共に肩甲挙筋は肩甲骨の安定性を保つ機能があります。
菱形筋や肩甲挙筋が固くなると、肩甲骨の動きが制限されてしまい腕が上がりにくくなります。そうなると筋肉の緊張や血流の悪さが原因で肩こりの症状が出てきます。
なぜ肩甲挙筋が固くなる?
菱形筋や肩甲挙筋が固くなる原因として
・長時間のデスクワーク
・スマホ操作のしすぎ
・常に体が緊張状態で肩に力が入っている
・枕などの寝具が合っていない
などがあげられます。
全体として、デスクワークやスマホ操作などの様に首を下に向けて、長時間作業するような場合に負荷がかかりやすい筋肉です。
肩甲挙筋の固さは首だけでなく、筋肉の膜のつながりで首から背中にかけての張り感やコリなどの症状が出やすくなってしまいます。
肩甲挙筋の緊張で「いかり肩」になる!
絵のように両肩が上がってしまっている状態を「いかり肩」といいます。

※画像引用
いかり肩とは正常な状態と比較して、鎖骨の外側が高い位置に変異しており肩全体が上にあがるような形のことをいいます。
これは、肩甲挙筋が固くなり収縮することで、肩甲骨が上に引っ張られている状態です。
この状態になると、肩こりはもちろんのこと過度の緊張を起こす場合、首周りの神経や血管を圧迫し「胸郭出口症候群」などの原因になることがあります。
また女性の場合はいかり肩により肩幅が広くなってしまい、服装など、見た目的な悩みも出てきてしまいます。
ストレッチケア
肩甲挙筋ストレッチ
胸を張った状態で、伸ばしたい方の腕を後ろに持っていきます。反対の手で頭部をおさえて矢印の方向に伸ばし、首のストレッチをしてください。ポイントは頭をやや前に引きながら、首の後ろを伸ばすイメージでやることです☆
ストレッチは、20秒~30秒伸ばします。
いきなり無理は禁物です。まずはゆっくり時間をかけてやってみてください。
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